デニムのアンティーク家具
2度の修復工程と最大84項目の点検がデニムの基本です。
修復作業の終了していないアンティーク家具は、販売をお待ちいただいております。
デニムでは修復していない家具は販売しておりません。
それどころか、デニムでは修復前の状態ではホームページにも掲載はしておりません。
なぜなら、「修復後は・・だろう」という不確実な相互理解が、お客様の期待を裏切ることにもなりかねないからです。
かなり熟練した修復職人であっても、正直なところ、
家具の修復には「やってみなければわからない」面が少なからずあります。
微妙な色加減、装飾の再生、椅子張りの交換、等、
ほんのわずかなニュアンスの違いでその家具に大きく失望してしまう事もあります。
ですから本当に期待通りにアンティーク家具をお使いいただくためには、
実際に修復を終えた状態を見て決めていただかなければならない。
私たちは「こうなるでしょう」という仮定の話ではなく、確実に「こうです」事実だけをお伝えする。
それが私たちデニムの品質に対する姿勢、こだわりです。
そしてもう一つのこだわりは、修復作業は1回ではなく必ず2回行なう、ということ。
1度の修復作業で、そのアンティーク家具を100%直しきれるか、と問われれば、
それは残念ながら、確実にイエスとは断言はできません。
どんな熟練工でも、いや熟練工だからこそ、多くの仕事を次から次へとこなしていく中では
見落としすら起こりがちなのです。
また無垢の木工家具ですので、修復前だけではなく、
修復後にも日本の気候への適応性を確認しなければならない面もあります。
デニムにおける商品の流れは、入荷したらまず、1度目の修復作業を行い、
ほぼお渡し前に近い状態にまで仕上げることが最初に行なわれます。
それから撮影をして、お客様には商品の状況を確実にご案内。
その後、無事にお客様のもとへお届け、となった場合には、出荷の前にもう一度、一から点検を行い直します。
構成の複雑なビューローブックケースなどは、最大で84項目にもその点検のチェックポイントは及んでいます。
非効率といえばその通りですが、これがデニムの商品にお届け後の不具合報告がほとんど発生しない理由、と自負しています。
商品を手にとって見れない通信販売が多いからここまで行っている、という面もあることは否定いたしません。
しかし、本当にこれだけ私たちが品質を追求している理由は、
ファクトリーショップとして、レストアラーとして、プライドを持っているから、なのです。
実際にご自身の目で、お店で見て商品を購入しても、それが未修理のアンティーク家具だった場合、
お手元に届いたときに「あれ?想像していたのと仕上がりが違う」なんて思われたことはありませんか?
デニムのアンティーク家具は、たとえインターネットによる通信販売でも、それが実際にご自身の目で見る以上に
「期待どおり」そして「期待以上」であることを目指しています。
※ 具体的なアンティーク家具の品質ガイドラインは、こちら をご参照下さい。
アンティークという品質 レストレーションへのこだわり