レストレーションへのこだわり
「伝統」に習い、「21世紀」に学ぶ姿勢。
“ファクトリーショップ”デニムは時代が求める品質を追求します。
日本では「豊かさ」を、「もの」に満たされることで感じる傾向があります。
対照的に欧米では「心」が満たされることで「豊かさ」を感じる傾向にあります。
そんな意識の根付いた欧米では、「良い家具は子孫に引き継いでいく」「壊れたら直して使う」という
独特の風土が古くから存在しています。
そして、そうした風土が欧米に「修復士(レストアラー)」というスペシャリストを生みました。
そもそも絵画や美術品などの文化財には、古くから国に保護されたレストアラーが存在していましたが、
17世紀ごろ、上流階級による古美術売買が盛んになったことで、その数は増加。
彼らはレストレーション(修復)という専門技術をもつ職人として、広く世間に認知されるようになり、
今日ではその修復技術が学問として研究されるようになりました。
以来、様々な分野のレストアラーがヨーロッパ各国の公的機関によって保護・育成をされています。
・・私たちデニムでは、そのようなレストアラーの伝統技術をリスペクトし、学習することで、
古来から受け継がれてきた家具の再生に取り組んでいます。
しかし、私たちと文化財などの本来のレストアラーと大きく違う点は、
デニムではレストアに現代の技術とニーズを取り入れていること。
例えば、割れてしまった貴重なベントウッドチェアのエンボス座面。
ベニヤ合板ですから本来は交換する以外に道はありません。
しかし、どうしてもその座面を生かしたいというお客様ニーズがあった場合、
例えば20世紀前半以前には存在しなかったグラスファイバーとポリエステル樹脂を用い、
ラミネートするなどして再生をいたします。
それは一例ですが、レストアの新しいあり方、技術については、私たちは従来の既成概念にとらわれてはおりません。
過去を尊重しながらも何が最も最適か、それを広い見地から考え、そして日々研究と実践を積み重ねています。
またデザイン面でも、特に椅子の生地張りなど、古い様式を踏まえつつも新しい21世紀のデザインと組みあわせることで、
日本のインテリアや住環境のニーズに最もふさわしくリ・デザインをしています。
デニムはファクトリーショップです。
常に時代が求める「作品」をお客様に提案していくことが私たちの使命と思っています。
※ 具体的なアンティーク家具の品質ガイドラインは、こちら をご参照下さい。
デニムのアンティーク家具